日本医工学治療学会第28回学術大会

ごあいさつ

第28回日本医工学治療学会(札幌)の開催について

 
学会長 北海道大学病院手術部 佐藤直樹 階調

 第28回日本医工学治療学会学術大会を、2012年3月23日(金)・24日(土)・25日(日)の3日間、札幌市の京王プラザホテル・北大学術交流会館で開催いたします。本学会は1989年2月に発会記念講演会が行なわれて以来、医工学に関する多くの研究発表がなされてきました。この進取の精神にあふれた学会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。

 医療の現場には工学技術を極めた診断・治療機器がならび、新しい外科治療に透析に医用材料の進歩に目覚ましいものがありますが、その正確な実践と運用には昨今、臨床工学技士の活躍が益々目立ってまいりました。チーム医療の実践によって伸び行く医工学、今大会は「医療を支える医工学技術」をメインテーマといたしました。

 学会記念講演には札幌北楡病院の川村明夫先生に「慢性血液透析に適応する非穿刺型バスクラアクセスの臨床報告」を、また、北大名誉教授の鈴木章先生にはノーベル化学賞「世界を変えた化学反応(仮題)」をご依頼申し上げました。さらに本学会設立者のお一人阿岸鉄三先生には「科学専一主義は、妄想」の特別講演をいただきます。

 3月の札幌はまだ春の息吹は遠く肌寒いのですが、長い冬がようやく明ける希望にあふれる季節でもあります。どうか、多くの皆様のご発表、ご来場をいただき、医工学の発展のために活発な討論、情報交換の会とならんことを願う次第です。