大会長挨拶

会長近影 第19回日本慢性期医療学会札幌大会






大会長  中川 翼


日本慢性期医療協会 副会長
医療法人渓仁会 定山渓病院 院長

 急性期病院で治療を受けた患者さんが、すぐに自宅に帰り社会復帰することは決して多くはありません。疾病や障害を抱え、医療的ケアやリハビリテーションが必要な方は慢性期医療を求めています。急性期病院の入院期間はどんどん縮小されています。その後を担う慢性期医療こそ、現在最も充実が叫ばれている分野でもあります。慢性期医療を担う私どもは、「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」という志で日頃仕事をしています。

 日本慢性期医療協会はいろいろな活動を行っていますが、1年に1度全国大会を開催しています。私どもは、「慢性期医療の近未来〜北の大地からの提言〜」をテーマに掲げ、第19回日本慢性期医療学会を2011年6月30日(木)、7月1日(金)に札幌市で開催いたします。

 国は各種調査の結果を受けて、2011年度末の介護病床廃止を一旦中止としました。また、来年は、2012年度の診療報酬、介護報酬の同時改定の前年ということになります。慢性期医療の大きな「うねり」を前に、北の大地北海道より全国の皆さまと共に、意義のある提言を発信したいと考えています。

 大会開催のこの時期の札幌市、北海道は新緑に溢れたとても爽やかな季節です。多くの皆様のご参加を心からお待ちいたしております。