第6回呼吸機能イメージング研究会学術集会の
開催に当たって

西村会長








第6回呼吸機能イメージング研究会学術集会
大会長 西村正治
(北海道大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野)

この度、第6回呼吸機能イメージング研究会学術集会を2014年1月23日(木)・24日(金)の両日、札幌市にて開催させていただくこととなりました。

本研究会は2009年1月に京都市において京都大学呼吸器内科学教授 三嶋理晃会長の下で第1回の学術集会が開催されました。その後、沖縄県那覇市(大会長:琉球大学 村山貞之教授)、兵庫県淡路市(大会長:神戸大学 大野良治准教授)、滋賀県大津市(大会長:滋賀医科大学 中野恭幸教授)、徳島県徳島市(大会長:徳島大学 二木登教授)と毎年魅力的な開催地を巡りつつ発展してまいりました。この度、初めて真冬の最中に札幌で開催することになります。

さて、この研究会の大きな魅力は、呼吸器内科医、放射線診断医、核医学専門医はもとより、医用工学部門の研究者など異なる背景を有する臨床医、研究者が一堂に介することです。扱うテーマは、呼吸器疾患の画像診断と機能診断を統合的に扱うことですが、ここで言う機能とは"呼吸機能検査"という狭義のものではなく、いわゆる"肺の働き"を広義に取り上げるものです。したがって、対象疾患は、閉塞性肺疾患、間質性肺疾患、悪性腫瘍、肺高血圧、肺感染症を含むほとんどすべての呼吸器疾患が含まれます。

近年、CT、PET、MRI機器、さらには内視鏡機器の技術的進歩とそれをサポートするコンピュータ解析ソフトの発展は目覚しいものがあり、画像の高度化と汎用化が進んでいます。これらは、疾患自体の診断はもとより、病態解析や治療効果・予後の判定にも応用されています。

背景の異なる専門家がわずか2〜3会場に集まることから、通常の専門別の学会とは異なる魅力があります。他領域の最先端情報に触れることができるだけではなく、ユニークな情報交換の場としても価値ある研究会なのです。今回は画像のモダリティ別シンポジウムと肺疾患別各々のシンポジウムを多く組んで、皆様の期待に応えるべく工夫をしております。一般演題はすべてポスター発表とさせていただき、独立した閲覧時間と十分な討論時間を用意しております。

多くの皆様と真冬の札幌の地でお会いできることを楽しみにしております。