ごあいさつ

金平第7回
needlescopic surgery meeting
当番世話人 金平永二
メディカルトピア草加病院
外科

北城第6回
単孔式内視鏡手術研究会
当番世話人 北城秀司
KKR斗南病院

 Reduced port surgeryは本物のトレンドになるか? 世界が注目しています。この流れの中で、単孔式内視鏡手術とneedlescopic surgeryがランデブーすることの意義は計り知れないくらい大きいと考えています。単孔式内視鏡手術の分野で培われたテクノロジー、すなわちひとつのポートから複数の器具を挿入するという技術。Needlescopic surgeryの分野で育まれたテクノロジー、すなわち極細径の器具を開発し、応用していく概念。これらはいずれも「体壁破壊を最小にし、整容性向上やさらなる低侵襲性を追求する」という同じゴールを目指しているのです。ですから、単孔式内視鏡手術研究会とneedlescopic surgery meetingの合同開催は、運命づけられた必然に思えるのです。むしろ今回のフォーラムをきっかけに両者が共に歩む道が拓けることさえ望んでいます。
 長年一緒に内視鏡外科のフィールドを走ってきた盟友、北城秀司先生と一緒にこのフォーラムを開催できることは、私にとって大きな幸運であり、無上の喜びでもあります。内視鏡外科学会の2大ラテン男とも呼ばれる北城秀司先生と私のデュオが奏でるreduced port surgery賛歌「beyond the acceptable quality」を、このフォーラムで思う存分お楽しみください。夏の北海道でみなさまとお会いできますことを心から楽しみにしています。
 第6回の単孔式内視鏡手術研究会の当番世話人という大役を仰せつかり、大変光栄に存じます。これまで積み上げられてきた素晴らしい研究会の歴史をしっかり引き継ぎ、さらに発展させるよう準備したいと思います。
 鏡視下手術手技が標準化されつつある今その次を画策する外科医が単孔式手術に注目し、技術と機器は日進月歩の発展を遂げております。一方で整容性を追求しつつ安全性の向上と正確な技術の実践を求めてNeedle deviceも大いなる進歩を遂げております。そして単孔式deviceとNeedle deviceの融合で、さらなる整容性の向上と体壁の破壊を最小にして低侵襲手術を追及するReduced Port Surgeryに大きな期待が寄せられています。今回は、第6回単孔式内視鏡手術研究会と第7回Needlescopic surgery meetingを共同でReduced Port Surgery Forumを開催することになりました。
 平成24年8月24,25日にさっぽろ芸文館にて開催させていただくべく準備を進めているところでです。主題、シンポジウム、ワークショップ、一般演題、ポスター、ランチョンセミナー、イブニングレクチャー、Hands-onセミナーを予定しております。
 今回のメインテーマを「Beyond the acceptable quality」といたしました。トロッカーを減孔するにあたり患者の整容性に大きく貢献する一方で従来積み上げられてきた内視鏡外科手技の質と安全が保たれているかを徹底的に検証するとともに質の高めるための問題点と解決策を討論したいと考えております。プログラムでは、消化器外科、小児外科、呼吸器外科、内分泌外科、産婦人科、泌尿器科など多方面の医師、看護師、臨床工学士と企業などが集い、内視鏡外科の発展と教育に貢献できるように準備しております。
 今回は、斬新なアイディアが豊富な金平永二先生との共催です。二人で知恵を絞り、ご参加の皆様には、楽しく有意義な会になりますようしっかり準備したいと思います。涼しい夏の北海道でホットなディスカッションを繰り広げていただけますよう多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。